報告曹洞宗北海道管区主催・檀信徒本山研修会

9.28~29 北海道曹洞宗第一宗務所檀信徒研修会のご報告

報告

去る9月28日~29日の二日間にわたり、洞爺湖万世閣ホテルにおいて檀信徒研修会が開催されました。今回の研修会では、二名の講師をお招きし、現在も世界や私たちの社会に大きな課題として残されている二つの問題について、それぞれ貴重なお話を伺いました。

一人目の講師には、北海道パレスチナ医療奉仕団長を務められている医師・猫塚義夫氏をお迎えしました。猫塚氏からは、長年にわたり現地で医療支援に携わってこられた経験をもとに、パレスチナ問題の歴史的な背景をはじめ、ガサ地区などで暮らす人々を取り巻く状況、さらには紛争の中で医療や日常生活が直面しているさまざまな問題についてもお話いただきました。言葉による説明だけではなかなか想像することのできない現地の姿を写真を通して目にすることで遠く離れた地域で起きている出来事をより身近な問題として考える、大変貴重な機会となりました。

続いて二人目の講師には、実際に北朝鮮による拉致被害に遭われ、その後日本への帰国を果たされた曽我ひとみ氏をお迎えし、「拉致被害を忘れないで」と題してご講演をいただきました。曽我氏からは、ご自身が経験された拉致問題の事や北朝鮮での生活、そして日本へ帰国されるまでの出来事などについてお話いただくと共に、今なお解決に至っていない拉致問題について、その記憶を風化させることなく、一人でも多くの人が関心を持ち続けてほしいとの思いを語っていただきました。

報道などを通して耳にすることはあっても、実際にその渦中を経験された方ご本人から直接お話を伺う機会は決して多くはありません。参加された皆様にとっても、一つ一つの言葉に耳を傾けながら、拉致問題について改めて考える大切な時間となりました。今回の研修会は、パレスチナ問題と北朝鮮による拉致問題という、それぞれ異なる背景を持つ二つの問題について、実際にその現場に関わってこられた方々のお話を直接伺う、大変意義深い講演となりました。

また夕べには、ご参加いただいた各寺院の檀信徒の皆様との交流と親睦を深める懇親会も行われました。研修会とはまた違った和やかな雰囲気の中、食事を囲みながら会話も弾み、皆様それぞれに交流を深められ、楽しいひと時を過ごされました。洞爺湖の夜をともに過ごしながら、普段なかなかゆっくりお話しする機会のない方々とも親睦を深める事ができ、思い出に残るひと時となりました。ご参加くださいました皆様、誠にありがとうございました。